「 急転直下 」
先日の休日、お昼間からビールをいただくことに。
何でしょうね、あの背徳感...。
「飲んでいいんだよね?」「いや、やっぱり、ヤバイよね?」「いやいや、大丈夫だって!」なんて、一進一退のやりとりを心の中で数分繰り返している
うちに、ベストなタイミングで注いだビールの、そのボリューミーな泡はすっかり腰が折れ、貧相な感じに。いやはや、初っ端から自分の優柔不断さに
呆れます、ほんとに。
気を取り直して、グラスに口をつけビールの喉越しを一口堪能すると、まさに、至福のひととき。五臓六腑に染み渡ります。
「さぁ、ビール片手に本でも読もうか。」と、数ヶ月前から読みっぱなしの文庫本を探すも見当たらず、「仕方ない。映画でも観るかな。」とテレビの
リモコンを探すも、そのリモコンが見当たらず。“やれやれ、どうしたものか”と椅子に腰を下ろし、体勢を変えようとしたその瞬間、不意に左腕がビー
ル瓶を押し倒してしまい、これから休日の昼下がりを癒してくれるはずだったビールは、無情にも床にこぼれ、水の泡に。
ビールのお供を探している最中、まさか、そのビールそのものを失ってしまうなんて...。
急転直下な出来事に、軽く、途方に暮れた昼下がりでした。
とりとめない話です、ほんとに。