「 less 」
先日のとある休日、とある場所へとドライビング。スカイラインを蛇行しながら着いた先に、ナイスビューイング。しばし眺める。
ここ最近、頭の中を駆け抜けたかと思いきや、頭の中に滞留し迷走を繰り返している言葉、less。
タイムレス、ボーダレス...etc。lessという、とてつもなく広義な世界観に屈服し、途方に暮れかかったワタシを、広大な眺望が癒してくれる。
シンプルな解釈ではポジティブなはずなのに、咀嚼が過ぎると焦燥さえも感じてしまうless。目の前を、左から右へスピーディーに流れていく白い雲は、高原
特有のけたたましく強い風の勢いを可視化してくれているよう。
強がって、Tシャツ姿で降り立ったことを不甲斐なくも後悔し、慌ててアウターを羽織る。暦は4月というのに、高原は2月の冬模様。吐く息も白い。
感傷なのか何なのか、判然としない気分のまま長く黄昏れ、体を驚くほど冷やしてしまう。そのせいか、とんでもなく安直でフワフワしたセンテンスを思い付
いてしまう。「エイジレスに生きよう、それこそプライスレスだ。」
さらに冷え込み、その地を急ぎばやに立ち去った。
とりとめない話です、ほんとに。