「トウガラシ系」
3度見はしませんでしたが、やはり、2度見はしてしまいました。
昨日、歩いていると、交差点の信号脇にトウガラシ“系”が1個転がっていました。
事故なのか、故意なのか...真実は判然としないものの、その流麗なシルエットからトウガラシ系であることは間違いありませんでした。
ハリがあって、みずみずしいトウガラシ系が、実に見事なポジショニングで道端に転がっているという光景、そうそう見られる光景ではありません。
ただ、わたしが、「トウガラシ“系”」とややボカして呼ぶには理由がありまして、トウガラシにしてはサイズが大きいような、シシトウにしては線が太
いような...かといって、ピーマンでないことは一目瞭然であるといった風に、やや自信が持てないんです。ですので、「ラテン系」と呼ぶ時のように、
その道端に転がった“68%トウガラシであろう物体”を「トウガラシ“系”」と、苦し紛れにグラデーションを利かせ、ジャンルで呼称することに。
そのトウガラシ系、そもそもそこに転がっていること自体ミステリアスなのに拍車をかけて、さらにミステリアスなのが、その色合い。
ベースは緑なのに、黄色が迫っていて、ところどころは赤...。「え、いくらなんでもそんな奇天烈な!....」とブツブツ独りで考え込んでいるうち
に、渡るべき信号のタイミングを逃してしまうハメに。
再び、信号が青へと変わり、横断歩道を北へ渡りながら「信号脇で、信号色にカモフラージュするトウガラシ“系”だなんて、流石に出来過ぎでしょ。」
妄想にも程があると、自嘲するわたしでした。
とりとめない話です、ほんとに。