「 ミンチの可能性 」
先日、その場の流れで、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観ることになった、わたし。“見覚えのある画づくりだな〜”と内心呟きながら観進めていると、
“この独特の色合いは、ひょっとして!...” やはり、ウォン・カーウァイの作品でした。すごいですよね、あたかもネームプレートをぶら下げているかの
ごとくの視認性の高さ。トレビアンな監督です。
さて、まったく話は逸れますが...。最近、ミンチ=ひき肉を使った料理にハマっています。“ミンチをいかに七変化させるか”、ミンチの可能性を広げる
ことに、ここ数日全力を傾注しており、時折、“こんなことに、ここまで一生懸命でいいのか?”と自己嫌悪に陥る瞬間もあるほどです。和食、フレンチ、
中華にイタリアン、料理の国境を越境するのは当然のことながら、特にミンチの「粘度」にこだわりと哲学を持って調理しています。粘度を変えると、劇的
ですよ。食感が面白いぐらい躍動するんです。フワッ、モチッ、ギュギュ、ホロッ...などなど。奥深さがエスカレートするんです。
いつか、映画界のイノベーター、ウォン・カーウァイ監督のように、ミンチ界のファンタジスタとして、特色的で視認性の高い、ミンチ料理を作りたいもの
です。こんなことばかり考えて、今夜もミンチ料理に励みます。
とりとめない話です、ほんとに。